庄内地方の中学校10校で15日、卒業証書授与式が行われ、卒業生が3年間の思い出を胸に学びやを巣立った。
庄内の中学校では14日に2校、15日に鶴岡・田川地区の10校、16日は酒田・飽海地区を中心に14校で卒業式が行われる。
このうち三川中学校(森晃校長、生徒240人)では、多くの来賓、保護者が見守る中、午前9時すぎに開式。森校長が89人の卒業生一人一人に卒業証書を手渡し、「中学卒業はひとつの通過点。これから歩むのは自分で決める道。決して平坦な道ではないかもしれないが、たくましく立ち向かってほしい。人は人の間で成長する。人とのかかわりを大事にしてもらいたい」とはなむけの言葉を送った。
在校生の「送ることば」と合唱「心の中にきらめいて」、「旅立ちの日に」を全校合唱した後、卒業生を代表して大川裕平君が「僕たちは今後、自分だけでは越えられない壁に当たると思う。その時はきっと周りの仲間や家族が助けになってくれる。誰かが壁を越えられない時は自分から助けてあげてください。それが三川中を温かいものにしてくれる。支えてくださった皆さん、ありがとうございました」と感謝の言葉を伝えた。
最後に「大地讃頌」「巣立ちの歌」を力強く歌い、旅立ちに決意を新たにした。
2008年3月16日日曜日
2008年3月15日土曜日
味覚も春に タラノメ収穫盛ん 出羽の国鶴岡・黒川
促成栽培された山菜のタラノメの出荷作業が、庄内地方の栽培農家でピークを迎えた。鶴岡市黒川の秋山進さん(63)方のビニールハウスでは、節ごとに切られた幹がずらりと並び、青々としたタラノメの新芽が収穫されている=写真。
タラノメは「山菜の王様」とも言われ、促成栽培は庄内地方が発祥とされる。ここ数年では需要が右肩上がりに伸びている。現在の県内の出荷量は全国の6―7割を占めており、特に最上地方で盛んに栽培されている。
秋山さん方では5年前から促成栽培を始めた。転作田を利用して原木から栽培し、育った幹を節ごとに切りそろえた後、1―3月にかけてハウス内で芽出し作業を行う。
収穫作業は、秋山さんと妻の文さん(61)の2人で進める。昨年より2週間ほど早い1月20日すぎに出荷が始まり、今月上旬にピークを迎えた。関東方面を中心に約1万3000ケース出荷するという。
秋山さんは「昨年は強い風がなく、原木の葉が傷まなかったおかげで新芽が大きく育った。Lサイズを多く出荷できている」と話していた。
タラノメは「山菜の王様」とも言われ、促成栽培は庄内地方が発祥とされる。ここ数年では需要が右肩上がりに伸びている。現在の県内の出荷量は全国の6―7割を占めており、特に最上地方で盛んに栽培されている。
秋山さん方では5年前から促成栽培を始めた。転作田を利用して原木から栽培し、育った幹を節ごとに切りそろえた後、1―3月にかけてハウス内で芽出し作業を行う。
収穫作業は、秋山さんと妻の文さん(61)の2人で進める。昨年より2週間ほど早い1月20日すぎに出荷が始まり、今月上旬にピークを迎えた。関東方面を中心に約1万3000ケース出荷するという。
秋山さんは「昨年は強い風がなく、原木の葉が傷まなかったおかげで新芽が大きく育った。Lサイズを多く出荷できている」と話していた。
2008年3月12日水曜日
3月の声を聴くと、春が一段と待ち遠しくなりませんか?出羽の国の 春を探しに森に行きましょう。
森で春の訪れが一番早いのは樹の根元です。ここだけは、やけに早く雪が解け始めて、ぽっかりと筒状にへこんでいるのをよく見かけます。このへこんだ部分のことを「根空き」と呼ぶそうです。雪の専門家である農学部の小野寺教授が教えてくれました。根空きが迎える早い春は、どうやら森の生き物にとってもありがたいようです。
山形大学に赴任したばかりのころ、私は当時3年生だった石井健君とよくブナ林を歩いたものです。あれは、もう雪が完全に消えた初夏のある日のこと。種(たね)や芽生(めば)えの研究が専門なので、私はうつむきがちに歩く癖があるのですが、この日はその視線の先に奇妙な現象を見つけました。ブナの若木がブナの親木の周りに限って見当たらないのです。私たちがよく行く櫛引のブナ林は、地表にびっしりと若木が茂っているのですが、気がついてみると根元だけはどこも不思議と若木がありません。石井君と私の思索の旅はこんな些細な発見から始まりました。もしかしたら、これは春の根空きと関係するのではないかと直感したわけです。
ブナの種は山のネズミにとって貴重な栄養源で、種が落ちる秋にネズミは必死に食べます。しかし、山の秋は短く、やがて深い雪が森を埋め尽くすようになると、ネズミたちが餌探しに苦労する季節が始まります。しばらくの間、彼らはひもじさに耐えなければなりません。長い試練の時を経て、やっと春の気配を感じるころ、幹の周りに根空きができて隠れていた地表の種が顔を出したらどうでしょう。飢えたネズミたちにはパラダイスとしか思えないはずです。狭い根空きにある種は一心不乱に食べ尽くされてしまうので、そこだけ夏の芽生えがないのも当然です。
石井君は、これを確かめるために相当に面倒な実験を始めました。まず、根空きにブナの種を置き、まだ雪が残っている場所にも種を埋めました。雪が無くなるのを待って調べると、やはり根空きの方だけ種は見事に無くなっていたのです。ネズミが食べたに違いありません。念のため、根空きにカメラを設置してみると、ちゃんとネズミが写っていました。これがプリントされてきた時には、二人で抱き合わんばかりに喜んだものです。私たちの小さな発見は、「日本のブナはなぜ豪雪地帯に多いか?」という昔からの壮大な疑問にネズミと雪がかかわっていることを明らかにしたのです。
石井君は今、栃木にある環境関係の会社で働いています。奇しくも今年はネズミ年。「先生、今の仕事も楽しいですよ」と書かれた年賀状が、根空きを探すネズミのイラストとともに届きました。元気な便りは何よりも励みになります。そして、出羽、庄内にまた春が来て、私たちは今年も卒業生を見送る季節を迎えます。
(山形大学農学部准教授、専門はブナ林をはじめとする生態学)
山形大学に赴任したばかりのころ、私は当時3年生だった石井健君とよくブナ林を歩いたものです。あれは、もう雪が完全に消えた初夏のある日のこと。種(たね)や芽生(めば)えの研究が専門なので、私はうつむきがちに歩く癖があるのですが、この日はその視線の先に奇妙な現象を見つけました。ブナの若木がブナの親木の周りに限って見当たらないのです。私たちがよく行く櫛引のブナ林は、地表にびっしりと若木が茂っているのですが、気がついてみると根元だけはどこも不思議と若木がありません。石井君と私の思索の旅はこんな些細な発見から始まりました。もしかしたら、これは春の根空きと関係するのではないかと直感したわけです。
ブナの種は山のネズミにとって貴重な栄養源で、種が落ちる秋にネズミは必死に食べます。しかし、山の秋は短く、やがて深い雪が森を埋め尽くすようになると、ネズミたちが餌探しに苦労する季節が始まります。しばらくの間、彼らはひもじさに耐えなければなりません。長い試練の時を経て、やっと春の気配を感じるころ、幹の周りに根空きができて隠れていた地表の種が顔を出したらどうでしょう。飢えたネズミたちにはパラダイスとしか思えないはずです。狭い根空きにある種は一心不乱に食べ尽くされてしまうので、そこだけ夏の芽生えがないのも当然です。
石井君は、これを確かめるために相当に面倒な実験を始めました。まず、根空きにブナの種を置き、まだ雪が残っている場所にも種を埋めました。雪が無くなるのを待って調べると、やはり根空きの方だけ種は見事に無くなっていたのです。ネズミが食べたに違いありません。念のため、根空きにカメラを設置してみると、ちゃんとネズミが写っていました。これがプリントされてきた時には、二人で抱き合わんばかりに喜んだものです。私たちの小さな発見は、「日本のブナはなぜ豪雪地帯に多いか?」という昔からの壮大な疑問にネズミと雪がかかわっていることを明らかにしたのです。
石井君は今、栃木にある環境関係の会社で働いています。奇しくも今年はネズミ年。「先生、今の仕事も楽しいですよ」と書かれた年賀状が、根空きを探すネズミのイラストとともに届きました。元気な便りは何よりも励みになります。そして、出羽、庄内にまた春が来て、私たちは今年も卒業生を見送る季節を迎えます。
(山形大学農学部准教授、専門はブナ林をはじめとする生態学)
2008年3月11日火曜日
出羽の国にも春が・・・陽気に誘われ“春告げ梅” ポッと一輪ほころんで 鶴岡市の大宝館前
鶴岡公園の大宝館前で“春告げ梅”が、穏やかな陽気に誘われ、一輪の赤い花を咲かせた。
酒田測候所によると庄内地方は11日、正午現在までの最高気温は12・5度で、4月上旬並みの暖かさになった。
大宝館前にある2本の紅梅のうち、同館に近い東側の木は毎年2月中旬ごろから3月にかけて開花し、市内でも早く咲くことで知られている。
同館職員が11日に、東向きのつぼみが一輪ほころんでいるのを見つけた。晴れの日が続いた先週末から今週にかけて咲いたらしい。開花時期を記録している同館によると、暖冬だった昨春に比べると1カ月ほど遅い開花という。
同館では「先週末までは赤いつぼみだったので、開花までもう1週間はかかると思っていたのだが」と話していた。
酒田測候所によると庄内地方は11日、正午現在までの最高気温は12・5度で、4月上旬並みの暖かさになった。
大宝館前にある2本の紅梅のうち、同館に近い東側の木は毎年2月中旬ごろから3月にかけて開花し、市内でも早く咲くことで知られている。
同館職員が11日に、東向きのつぼみが一輪ほころんでいるのを見つけた。晴れの日が続いた先週末から今週にかけて咲いたらしい。開花時期を記録している同館によると、暖冬だった昨春に比べると1カ月ほど遅い開花という。
同館では「先週末までは赤いつぼみだったので、開花までもう1週間はかかると思っていたのだが」と話していた。
2008年3月10日月曜日
雛人形への思い語る 伝統行事 次世代に継承 酒田で文化交流会
日本の伝統的な「お雛(ひな)さま文化」に焦点を当てた「『日本のお雛さま文化交流会』inやまがた出羽の國(くに)庄内」が8日、酒田市の東北公益文科大公益ホールで開かれた。県内外で雛人形の展示・公開にかかわっている人たちによる講演やパネルディスカッションなどを通じて、日本人の雛人形に寄せる思いや雛人形を介した地域間交流の可能性を考えた。
この交流会は、庄内観光コンベンション協会(会長・富塚陽一鶴岡市長)が2006年から開き、今回が3回目。同協会が取りまとめ役となっている広域観光イベント「庄内ひな街道」の一環として、庄内地方のお雛さま文化の発信、交流の拡大などを図るもの。後藤靖子副知事らの来賓や、長崎、広島、滋賀、長野各県の団体など、県内外の約400人が参加した。
はじめに吉徳資料室の小林すみ江室長が「雛人形 にし・ひがし」と題して基調講演。「人形は暮らしの中から生まれた、体温のある生活文化のかたち」とした上で、流し雛などに見られる「災厄をはらうもの」としての人形をはじめ、時代や地域性を反映する日本の人形の歴史を紹介。「人形は日本人が長い年月をかけて作り上げた宝物。若い人が受け継がないと滅びる。伝統も大事だが、より柔軟に考えて」と時々刻々と変わる人形の形より、人形をはぐくんできた心を伝える大切さを強調した。む
続くパネルディスカッションでは、鳥取県用頼町ふるさと振興事業団の池本茂晴理事長、京都府の本鏡寺門跡百々御所文庫の田中正流学芸員、東京都中野区立歴史民俗資料館の木志野主任専門研究員、「婦人画報」の今田龍子編集長、本間美術館の本間万紀子副理事長の5人が、月刊「SPOON」の佐藤晶子編集長の司会で「ひな祭りと日本のこころ」をテーマに意見を交わした。
「人形の寺」として知られる本鏡寺の田中さんは「住環境の変化などで雛人形を飾る家は減ってきたが、『祝ってもらった』という思いが人形を飾ることとともに次世代に受け継がれていく。正しい飾り方(楽しみ方、思い)を伝えて」、流し雛の伝統行事をまちおこしに生かしている池本さんは「親が子を思う気持ちを形にして後世に伝えたい」、今田さんは「一人一人が自分の好みのお雛さまを決め『会いにいく』ことで、日本の景色も良い方向に変わる」、雛人形の展示・交流イベントを続けている木さんは「お雛さま展は、職員との会話を含め楽しんでもらっている」など取り組みの様子や持論を述べた。
最後に、庄内ひな街道に中心的にかかわってきた本間さんが「雛人形に限らず各家庭の中のオンリー・ワンを次世代に伝えて。『雛の縁(えにし、雛人形が取り持つ縁)』を大切に、日本中に温かな交流の輪を広げよう」と結んだ。
講演に先立ち、酒田市の酒田マリーンジュニア合唱団、浜田ジュニア筝合奏団、鶴岡市の鶴岡放送児童合唱団が「お雛さまコンサート」としてそれぞれ合唱と合奏を披露、「ピュア(純粋)な歌声に心を打たれた」(今田さん)など、見事な演奏で喝采(かっさい)を浴びた。
この交流会は、庄内観光コンベンション協会(会長・富塚陽一鶴岡市長)が2006年から開き、今回が3回目。同協会が取りまとめ役となっている広域観光イベント「庄内ひな街道」の一環として、庄内地方のお雛さま文化の発信、交流の拡大などを図るもの。後藤靖子副知事らの来賓や、長崎、広島、滋賀、長野各県の団体など、県内外の約400人が参加した。
はじめに吉徳資料室の小林すみ江室長が「雛人形 にし・ひがし」と題して基調講演。「人形は暮らしの中から生まれた、体温のある生活文化のかたち」とした上で、流し雛などに見られる「災厄をはらうもの」としての人形をはじめ、時代や地域性を反映する日本の人形の歴史を紹介。「人形は日本人が長い年月をかけて作り上げた宝物。若い人が受け継がないと滅びる。伝統も大事だが、より柔軟に考えて」と時々刻々と変わる人形の形より、人形をはぐくんできた心を伝える大切さを強調した。む
続くパネルディスカッションでは、鳥取県用頼町ふるさと振興事業団の池本茂晴理事長、京都府の本鏡寺門跡百々御所文庫の田中正流学芸員、東京都中野区立歴史民俗資料館の木志野主任専門研究員、「婦人画報」の今田龍子編集長、本間美術館の本間万紀子副理事長の5人が、月刊「SPOON」の佐藤晶子編集長の司会で「ひな祭りと日本のこころ」をテーマに意見を交わした。
「人形の寺」として知られる本鏡寺の田中さんは「住環境の変化などで雛人形を飾る家は減ってきたが、『祝ってもらった』という思いが人形を飾ることとともに次世代に受け継がれていく。正しい飾り方(楽しみ方、思い)を伝えて」、流し雛の伝統行事をまちおこしに生かしている池本さんは「親が子を思う気持ちを形にして後世に伝えたい」、今田さんは「一人一人が自分の好みのお雛さまを決め『会いにいく』ことで、日本の景色も良い方向に変わる」、雛人形の展示・交流イベントを続けている木さんは「お雛さま展は、職員との会話を含め楽しんでもらっている」など取り組みの様子や持論を述べた。
最後に、庄内ひな街道に中心的にかかわってきた本間さんが「雛人形に限らず各家庭の中のオンリー・ワンを次世代に伝えて。『雛の縁(えにし、雛人形が取り持つ縁)』を大切に、日本中に温かな交流の輪を広げよう」と結んだ。
講演に先立ち、酒田市の酒田マリーンジュニア合唱団、浜田ジュニア筝合奏団、鶴岡市の鶴岡放送児童合唱団が「お雛さまコンサート」としてそれぞれ合唱と合奏を披露、「ピュア(純粋)な歌声に心を打たれた」(今田さん)など、見事な演奏で喝采(かっさい)を浴びた。
出羽の国「門外不出」冬の峰松例祭神事 県外で初の披露 山伏のほら貝響き渡る
東京・国立劇場の3月民俗芸能公演「山形 出羽の芸能」が1日行われ、小劇場に出羽三山神社山伏のほら貝の音が響き渡った。
2部構成で午前の部では「山伏が伝える芸能」と題して、▽出羽三山神社で大みそかに行われる冬の峰松例祭神事(鶴岡市羽黒町)▽神室山の山伏が伝えたと言われる稲沢番楽・金巻(金山町)▽鳥海山の山伏が伝えたと言われる杉沢比山・翁(遊佐町)など山伏をテーマに行われた。
このうち、冬の峰松例祭神事に関連して、宮野直生権宮司は「これまでは門外不出であり、県外で行うのは初めてのこと」と話した後に、山伏の修行や神事などについて丁寧に説明した。神前で祝(のり)詞(と)をささげた後出羽三山神社合祭殿で行われる「烏跳び」=写真=や「兎の神事」などの「験競」が演じられた。静まり返った会場で観客が舞台の神事を興味深く見守った。山伏のほら貝の音が響き渡り神事が終わったことを告げると、盛大な拍手が送られていた。
午後の部は「山形を彩る芸能」と題して、女踊りと男踊りの花笠音頭(東京花笠連合会)や、古い様式と演目を500年にわたり農民が伝えた黒川能・羅生門(鶴岡市黒川地区)など、踊りと能を中心に行われ、前後5時間にわたって披露された。
一方、ロビーでは開演30分前から民話の実演が松尾敦子さん(日本民話の会運営委員)によって演じられた。同じくレストラン前では「やまがたプラザゆとり都」が手作り団子や紅花染めの小物などの物産展を開いた。
2部構成で午前の部では「山伏が伝える芸能」と題して、▽出羽三山神社で大みそかに行われる冬の峰松例祭神事(鶴岡市羽黒町)▽神室山の山伏が伝えたと言われる稲沢番楽・金巻(金山町)▽鳥海山の山伏が伝えたと言われる杉沢比山・翁(遊佐町)など山伏をテーマに行われた。
このうち、冬の峰松例祭神事に関連して、宮野直生権宮司は「これまでは門外不出であり、県外で行うのは初めてのこと」と話した後に、山伏の修行や神事などについて丁寧に説明した。神前で祝(のり)詞(と)をささげた後出羽三山神社合祭殿で行われる「烏跳び」=写真=や「兎の神事」などの「験競」が演じられた。静まり返った会場で観客が舞台の神事を興味深く見守った。山伏のほら貝の音が響き渡り神事が終わったことを告げると、盛大な拍手が送られていた。
午後の部は「山形を彩る芸能」と題して、女踊りと男踊りの花笠音頭(東京花笠連合会)や、古い様式と演目を500年にわたり農民が伝えた黒川能・羅生門(鶴岡市黒川地区)など、踊りと能を中心に行われ、前後5時間にわたって披露された。
一方、ロビーでは開演30分前から民話の実演が松尾敦子さん(日本民話の会運営委員)によって演じられた。同じくレストラン前では「やまがたプラザゆとり都」が手作り団子や紅花染めの小物などの物産展を開いた。
2008年3月7日金曜日
「代理出産」営利目的には刑罰を…学術会議が最終報告書
「代理出産」営利目的には刑罰を…学術会議が最終報告書
代理出産の是非を検討してきた日本学術会議の「生殖補助医療の在り方検討委員会」(委員長=鴨下重彦・東京大名誉教授)は7日、代理出産を「生殖補助医療法(仮称)」で禁止し、営利目的で代理出産を行った場合は依頼者を含めて刑罰の対象とすべきとする最終報告書をまとめた。
今後は、国会での法制化に向けた議論に焦点が移るが、過去にも法制化を前提とした厚生労働省の報告書がたなざらしになった経緯があり、進展するかどうかは不透明だ。
受精卵を第三者に託して出産を依頼する「代理出産」の実施については、依頼を受けた代理母や生まれた子供の身体的・精神的負担が大きいと判断し、外国で代理出産を行っている現状に歯止めをかけるため、新たな法律で禁止すべきと決めた。
特に、金銭の授受などが絡む営利目的で代理出産が行われた場合は、依頼者と仲介者、医師の3者を刑罰の対象とした。出産を請け負った代理母は、「妊娠・出産を負担した被害者」などの理由で対象から外した。
一方、現時点では代理出産に関する医学的情報が不足しているため、公的機関の厳重な管理のもとで代理出産を試行することは、例外的に考慮されてよいと指摘した。
産婦人科医や小児科医、法律家、心理カウンセラーなどで構成する機関が、<1>依頼する女性に子宮がない<2>代理母が他からの強制を受けていない――など、厳しい条件のもとで試行する場合に限る。試行で問題が出た場合には、その時点で全面禁止にする。
また、海外などで実施された場合の親子関係については、代理母を法的な母とするが、依頼夫婦と養子縁組することは認める。
この問題に関し舛添厚労相は同日、「立法府で早めに議論することが必要。各国会議員が、自分の哲学に基づいて、考えをまとめる時期にきている」と話し、法制化に向けた早期の国会での議論が必要との認識を示した。
同検討委は、法相と厚労相の要請を受け、代理出産の是非を中心に昨年1月から計17回にわたり審議を行ってきた。
(2008年3月7日出羽瓦発行 )
代理出産の是非を検討してきた日本学術会議の「生殖補助医療の在り方検討委員会」(委員長=鴨下重彦・東京大名誉教授)は7日、代理出産を「生殖補助医療法(仮称)」で禁止し、営利目的で代理出産を行った場合は依頼者を含めて刑罰の対象とすべきとする最終報告書をまとめた。
今後は、国会での法制化に向けた議論に焦点が移るが、過去にも法制化を前提とした厚生労働省の報告書がたなざらしになった経緯があり、進展するかどうかは不透明だ。
受精卵を第三者に託して出産を依頼する「代理出産」の実施については、依頼を受けた代理母や生まれた子供の身体的・精神的負担が大きいと判断し、外国で代理出産を行っている現状に歯止めをかけるため、新たな法律で禁止すべきと決めた。
特に、金銭の授受などが絡む営利目的で代理出産が行われた場合は、依頼者と仲介者、医師の3者を刑罰の対象とした。出産を請け負った代理母は、「妊娠・出産を負担した被害者」などの理由で対象から外した。
一方、現時点では代理出産に関する医学的情報が不足しているため、公的機関の厳重な管理のもとで代理出産を試行することは、例外的に考慮されてよいと指摘した。
産婦人科医や小児科医、法律家、心理カウンセラーなどで構成する機関が、<1>依頼する女性に子宮がない<2>代理母が他からの強制を受けていない――など、厳しい条件のもとで試行する場合に限る。試行で問題が出た場合には、その時点で全面禁止にする。
また、海外などで実施された場合の親子関係については、代理母を法的な母とするが、依頼夫婦と養子縁組することは認める。
この問題に関し舛添厚労相は同日、「立法府で早めに議論することが必要。各国会議員が、自分の哲学に基づいて、考えをまとめる時期にきている」と話し、法制化に向けた早期の国会での議論が必要との認識を示した。
同検討委は、法相と厚労相の要請を受け、代理出産の是非を中心に昨年1月から計17回にわたり審議を行ってきた。
(2008年3月7日出羽瓦発行 )
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